2018多摩美神奈川支部展終了

今年は事前準備が十分にできず、搬入日ギリギリで間に合わせた展示でした。
終わってしまえば、今年もあっという間だった多摩美神奈川支部展
忘れてしまう前に、皆さんの作品と振り返ってみます。
今年も入口右側の壁面に染裕展示させていただきました。

毎年、オープニングで皆さんとお会いできるのが楽しみです、
今年は展示作品数が多かったようですね。

猛暑の影響で作品制作が予定通り出来ず、
何名か欠席の方もいらして、また来年再会できるのを楽しみにしています。

毎年感じるんですが、会場に「多摩美の空気」が漂っています。
通常は全く違う空気の世界で暮らしているので、
「懐かしいな」って思いと
多摩美のスピリッツでも言うのかな?
尖った感性でザクザク切り込む、みたいな創作の刺激を受けます。

全部紹介できないのですが、いくつかの作品をピックアップしてご紹介


「記憶」深作洋子 エポキシ、彩色、漆

深作さん(高宮さん)いつもお世話になりありがとうございます。
表面に深みのある色合いが施されて、キレイに見える影の時間を狙ったのですが、
うまく写し込めなかったですね。フラットな写真ですみません。
今回、彫刻(立体作品)の写真は何枚も撮ったけど、
写真にするのが難しかったです。

夏の終わり 大岩新子 F20油彩

今の季節にぴったりですね。
当番の日、受付に座りながら、長い時間この絵を眺めていました。
右上のコスモスが一輪、空に向かってひらけたスペースが
謎解きのようでした。


girl in the gate 深作秀春 S10油彩

ムンクを思い出す、鮮やかで強いコントラストの色彩。

Woman in the ruin  深作秀春 F10油彩

「girl in the gate」「Woman in the ruin」
“ruin”って直訳すると“破滅”ですか?“荒れ果てた女性”?
こちらも謎解きのようです。

ロケット 宇野務 H17xW24ブロンズ・木

宇野さんにもいつもお世話になっています。
素材の組み合わせが美しいですね。
お話伺っていると様々な事に詳しくてびっくりします。

守刀(まもりがたな)大・小 中島勉 450x300x1150 ステンレス製 鍛造

昨年より長く、回転数が増えてます。
こちらも写真が難しかった。

美しい存在感があります。

心の炎(fire inside) 井上洋介
カシュー塗料 金泥雲母 215x215mm アルミ複合版
井上さんの新しいタイプですね、「炎」良いと思います。

つくり こわす#3 高梨麻世
SM 胡粉地、水彩、アクリル、ミツロウ等

ロウの層が独特の透明感になっています。

Mamma Collection 小渕俊夫

こちらの作品、会場で一番人が集まりました。皆さん様々な思いが膨らみ、
語り出すと止まりません(笑)

実際に持たせてもらったんですが、ずっしりと重みがあります。
こちらも写真が難しかった。実物の良さが写せない、、

煌めき VⅡ 君塚裕美
375×255 カルサイトを支持体とするミクストメディア

色使いが明るくなって、全体の印象が華やかになりましたよね。
画面はいろんな装飾が施され、見入ってしまいました。

Self-portrait 平田由布
455×380 キャンバス、油彩

平田さんの作品は布を用いた他に、この油彩も展示されていました。
色使いが布の作品とシンクロしてます、夢の中の風景のよう。

STEP 青戸英子
1600X900 ファイバー(綿・絹・化繊)

テキスタイル独特の優しい色合いですね。
毎年展示会はクライマックスシーズンで、青戸さんとはベイスターズの話題になるのですが、今年は8月の終わりで既に残念な感じですね。。。

美術家の肖像–吉川陽一郎(Date:2018/04/05)
東間嶺 A1 インクジェット

お客さんが「遠くから見ると違った絵画に見える」
と話していたのが印象的でした。

城核 001 矢成光生 920×1170
カシュー、油彩

黄色い絵の具が剥がれ落ちるような隙間から見える風景。
PM2.5や原発での空気汚染が街を覆うイメージらしいです。
眺めていると考えさせられます。

ARTWORK 1 依藤奈奈
F15 ACRYLIC ON FABRIC

写真では伝わりにくいのですが、布素材の透け感とか重なり感があって
浮いているような独特の空気感があります。

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たぶん半分もご紹介できなかったですね、紹介出来なかった皆さんすみません。
(掲載の方もNGだったらご連絡くださいね、削除します)

今年も会場で印象的な出来事がありました。
入り口の受付で座っていたら、入ってきたお客さんの何人か、
染裕の前で足を止め見入って頂く瞬間に遭遇しました。

そんな時、製作者として何とお声かけすればいいのか、
いつも悩んでしまうのですが、基本的にはお声かけしないようにしています。
(自分が逆の立場だったら、目の前の作者より目の前の作品と会話したい)

口が動き出すと、自分でもそんな事言わなくてもいいのに、って
変なサービス精神で喋っちゃって、後から後悔することも多く、
難しいですね。
でも思うのは、「きっと伝わる人には伝わるんだなぁ」という事と
「言葉にして伝えてなんぼ」という相反する事です。

「熱の伝わり方」って、ケースバイケースでこれは場数踏んで磨き上げるしかないですね、大事なのは両方を持っているって事なのかな。
きっと一流と呼ばれる人は、アーティストであれ経営者であれ営業職であれ飲食店員であれ、磨き上げた嗅覚で対応するんだろうなぁ。

それと「戻りオオカミ」
このキーワードは昨年の展示会場でも話題にした記憶があるけど、
今年もお客さんとの会話で「戻りオオカミ」の話題になりました。
簡単に紹介すると「日本の文化が見直されて蘇る」という事なんだけど、
これは大きなテーマなので別の機会があれば、その時に。

来年は十分な準備をして新作展示したいです。
ご来場の方々、お買い上げいただいた方々、
お世話になった皆さん、ありがとうございました。

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