地元素材染#02「松の葉」で染める

松の葉で染める

地元素材の第2回目、「松の葉」で染めてみました。

今回も海の公園にて、
剪定されたクロマツの葉を頂いてきました。
ざっくりと、45Lの袋一杯分。

「松」について、興味津々
松の葉にはビタミンやアミノ酸など、栄養豊富で
戦時中、松ぼっくりをご飯と一緒に炊き
シベリアで捕虜になった日本兵を救う栄養源になった話を聞いて
「松」とても気になっていました。

今回も井戸水で汚れを洗い流した後、葉っぱだけを選別
松の葉を、じっくり観察してみると、硬い。時期にもよるのかもしれませんが、
8月の終わりのクロマツの葉は、こんなに硬いのか。(かじってみると、ん~酸っぱい)

 

このままでは染まりにくいので、
キッチンバサミで1cm程度にザクザクと細かく刻んで鍋の中へ。
切るのも一苦労。固い。こりゃ腱鞘炎に気をつけなきゃ、と思っていたら
手にマメができて、擦り切れてしまいました。やれやれです。
鍋に3Lの水を入れ、弱火で煮込みます。

部屋中に酸っぱい匂いが漂います。
何だろう、柑橘系ではない、酸っぱい感じ。
渋めな黄色っぽい色味が出てきたので、今回は綿・晒生地と絹のショールを同時に染めてみました。
綿は前処理として灰汁抜き後に呉汁(無調整豆乳1:2水)に漬けて乾かしています。

不思議な事に、絹と綿では染まった色味が違う。
媒染前なのに、綿はくすんだグレーっぽく、絹は少し渋めのクリーム色

前回の「アオサ」染の時と同様、
50~60度くらいの煮出した液に、20分くらい浸し、
ミョウバン、錫、銅、木酢液、鉄の媒染材に20分漬ける、の繰り返し。

最初の1回目は全部一緒に漬け込み、
2回目からは色が汚染され似通ってしまうのを避けたかったので
「ミョウバン」、「錫」、「銅」の先行チーム、
「木酢液」、「鉄」の後攻チームに分割

今回も2番液を取りました。
酸っぱい匂いがするので、スプーン小さじ1.5杯/気持ち多めの重曹(アルカリ)を入れてみました。
弱火で煮込むと、何と赤茶の液に。真ん中の写真、奥(濃いクリーム色/1番液)、手前(赤茶色/2番液)
こんなに違う?何か違う成分が溶け出したのかな?
恐る恐るなめてみると、渋い。イガグリのような渋み。松の葉から、この赤茶色の渋みが出る?!
信じられないんですが(何か間違えたんじゃないか?)えっ、一人ソワソワしてしまいます。

全く違う色味なので、染め続けるか、止めるか、悩んだのですが。
今回は続けて、4回目から2番液へ。

2番液を搾り取った後の「松の葉」は、まるでお茶の茶柱だけの出がらしを集めたようです。
鮮やかな緑色から、色素も様々な成分も出し切った、そんな感じです。

草木染って、
染める前の、生き生きとした素材のエネルギーみたいなもの、
エントロピーっていうのかな、草木の生命の源の強さ、みたいなモノ
強さやエグミと一緒に溶け出し、布に移るように、染みわたっていき、枯れていく、
染をする瞬間は、その瞬間に立ち会う、不思議な時間。

5回染、左から綿の晒生地:ミョウバン、錫、銅、木酢液、鉄、の媒染
後にある凹凸生地は、絹のショールでミョウバン媒染です。

緑のクロマツの葉が、赤茶に染まるなんて、どうゆう事なんだろう。
考えると、脳みそがバグってしまいますが、これが松の葉のパワーなんでしょうね、
前回の「アオサ」染とくらべると、色の違いがはっきりしますね。

草木染楽しいのですが、時間と体力・気力をつかうので、
一時中断、文庫芸祭出品準備の、藍染に戻ろうと思います。

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染め終わって、しげしげと、液を眺めていたら。
自分も染まってみたく、2番液をお風呂に入れて浸かってみました。
(誰もマネする人はいないと思いますが、自己責任でおねがいします)

風呂に入ってみると、
やわらかいお湯になっている。これは、肌にも良い成分なんだろうなぁ。
肌が “ きっしりする感じ ”。どんな感じやねんって、自分で突っ込みたくなりますが
つるつるする感じ、” しっとり ” ではなく、ギアが変わる感じ(よけいわからない表現ですね)

温泉と同じように、洗い流さず、風呂から出てきました。
風呂上りも、イイ感じです。

今晩は、1番液(酸っぱい方)の風呂、試してみます。

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