軍手を染める


今年も手ぶくろ、軍手を染めました。
毎年、この季節になると軍手を染めたくなるのですが
やっぱり染めていて気持ちがいいです。

こちらはサイズ小さめのレディースモデル。
濃色、藍色、絞柄有りの3タイプ

こっちはメンズサイズ、マチ付き(手首長め)
同じく、濃色、藍色、絞柄有りの3タイプです。

軍手を染め始めたのは多分、10年くらい前
ホームセンターで糸の撚糸が弱くて生成りの軍手を見つけ
ああっ、何て染めに魅力的な素材だろう、、
思わず買い求めて染めたのがキッカケ。

それから、毎年12月になると
少しづつアレンジしたり
素材を変えて軍手を染めています。
やっぱり軍手って
とっても染めに向いていて
染めて良し、使って良し!です。

年末の時期なので、
お世話になった方々やお客様へのプレゼント品にする事が多く
自分も使いながら色々アレンジしてます。

どうしても軍手だと
使い捨てイメージがあるのですが、、、
藍染軍手は是非是非、
使い込んで、独特にやつれていく
独特の風合いを楽しんで頂きたいのです。

使い込むと破れて穴があくんですが、
そんな時は是非
指先をカットしてさらに使っていただきたい。

これ、通勤で使っている軍手なんですが
本を読むにもスマホ操作するにもいい感じ!

やっぱり藍の良さって、肌に触れる方が感じられやすくて
五本指靴下、軍手、手ぬぐいやショール
これらが日常使いではベストです。

使っていると、独特のザラザラした感じや
使い込むとやつれていく風合いの見た目の色合いもグッドで
他のを使いたくなくなりますよ。

染めはコスパ優先でインディゴピュアを使っています。
インディゴを使うと、、、
「偽物」とおっしゃる方もいるのですが
インディゴの魅力を感じてまして、
日常使いに適していると思っています。

インディゴで染めた製品を「藍染」と言うと
語弊が生じそうなので別の言葉や表現が必要になりそうですが
この辺に関しては長い説明が必要なのでまた改めて書きます。

とにかく、この軍手染め
染裕自信をもっておすすめします。

藍染が庶民の生活に密接にあった頃も
日常生活の中で使われ、ボロになり
最後は暮らしの中で消耗されていったんだと思います。

藍色の発色や肌触りでは絹素材にかなわないけど
普段使いのものなら、ゆるく撚糸され
おもいっきり藍を吸い込む綿が最適で
軍手素材は藍染に最高なんです。

軍手なんて使い捨てじゃん、なんて言わずに
是非是非使い込んでみてほしいのです。

と言うことで
今年も染まりたての軍手を持って
裏山の紅葉した葉っぱを背景に撮影してみました。

ハレーションを起こしそうな色合いですね
ドウダンツツジの紅葉がお見事です

昨年撮影してカエデを同じように撮影したかったのですが
今年はちょっと時期が早かったかな?まだ落ち葉にはなっていませんでした。

ちなみに↓こちらが昨年モデルです

寒さが増すコレからの季節
手先が暖かいと心の奥も暖かく感じます。

手先が藍染で守られてるとなにか独特の良さがあるんです。

藍の無地も良いですが、ワンポイント絞りがあると
魅力が引き立つようです。

今年は少し多めに染めたので、
日頃グログを見て頂いている方々にもプレゼント致します。

こちらのバナークリックいただくと応募ページにリンクしますので
ご希望の方は是非、ご応募下さい。

皆様からのご応募おまちしております!

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思い出のデッサン&着彩

前回、前々回からの続きで処分することにしたシリーズ
積み上げた高校生の頃、美術大学受験、美大と製作した
デッサン&着彩、色彩構成などなど、画用紙の束が45cm位はあったかな

なるべく古い順に

高校時代の美術の授業でポスター製作の課題だったのかな?
詳しく覚えていないけど「太宰治」好きだったのは確かで
蟹田町まで行って愕然とした覚えがある。

これは高校時代の美術の自由課題だ
当時見た映画や読んだ本に影響されまくってる

美大受験で石膏デッサンや静物画、たくさん描きました。
はじめの頃のデッサン、下手くそだけど眺めてると当時が懐かしい
今、こんなデッサン描くパワーあるかなぁ

講評会で言われたアドバイス、当時は理解できなかったけど
今ならよくわかります。床が描けていないとか、質感が甘いとか、描きこみが足りないとか。

美大受験の為だけの訓練ととらえると
ちょっともったいない

当時は受験に受かる為に描いていたけど
今、眺めると
確かにデッサンは正確な方がいいし、確かな技術は持っていた方がいいけど

少し技術的に甘くても
味がある絵の方が、眺めていて楽しい。と思う。

ポスターカラーを一生懸命に溶いて
ムラなく塗る練習をしたけど、今見ても
丁寧な仕事だと良い印象受けるなぁ。

PCが無いあの時代
よく製作してたと、改めて思う。

デッサンにしても、色彩構成にしても
あの頃の訓練が、今でも役に立ってると思う。
物の見方と表現の訓練だったんだって。

マチスからインスパイアされて

2浪の頃だ。

「音」をモチーフにした製作
ハマスタの歓声からイメージ

僕の受験した多摩美の
当時、染織デザインはなんといっても「花」のデッサン

当時もたくさん描いたし
入学してからも盛んに言われました
デッサンが基本と。

今でもこれくらいは描けるかな
たまには「花」を描いてみようかな

みんな取っておいたけど
処分するタイミングが訪れたようで
最後に懐かしく眺め、何点かは写真に残し、
何点かは棄てる事ができずカルトンにしまいましたが
ほとんど、処分してしまいました。

ぽっかりと空いたスペース
まだキレイに片付きませんが
すっきりとしました。

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思い出のスケッチブック 大学から社会人まで

前回からの続きで
処分することにしたスケッチブック約40冊
の美大時代から社会人のはじめごろ頃までの
思わず写真に残しておいたシリーズです。

この頃は、こんなスケッチというか、いたずら描くというか、そんなオンパレード。たぶん魚をモチーフにしたデザインの製作中だったのかな。

よく「落描きセッション」と題して
友達と語りながら何かテーマを決めてスケッチブックに殴り描きセッションしてました、。たぶんその頃のです。もう忘れちゃったなぁ、誰と何話してたんだろう。

これはTobbyの木版だ。大学2年の頃の課題で製作
確か文化祭の時、桃屋のチケットにしたマークじゃないかな、なつかしいなぁ。

鳥のスケッチ

誰を描いたんだろう

確か平山郁夫さんの模写じゃないかな?

当時よく聴いてたSIONだ。

あれ、確か夏休みに描いたんだよなぁ、寒い夏。
ミスチルの「君がいた夏」の頃だと思う。

こっからはコラージュとか、切り抜きのページ
Jリーグ開幕の頃だなぁ、何か調べて発表したんだよね

1992年8月 「時間がないとかカネがかかるとか、逃げを言う人には会いたくないな。やる気さえあれば苦にならないの」

21回目の夏は去り 22回目の夏が来た
当時読んだ本や、友人からの言葉と、その時目に入ったいろいろMix

悪意のある理解よりは、好意的な誤解のほうが素晴らしいね

雑誌のスクラップ
ほとんど「POPEYE」だなぁ

大人になったら、こんなオシャレなモデルたちのスタイル憧れてました。

ファッション雑誌がパワー持ってた頃だなぁ。

卒業製作の「渦」というタペストリーを製作していた頃

いろんな思いがグルグルとしてます。
このころのスケッチブックは、眺めていると内容が濃くて
残しておきたい気持ちが大きかったけど、思い切って処分してしまいました。

ここからは、社会人になった頃
このあたりから、スケッチより文字が多くなって
最近は、、ほとんど文字で埋め尽くされてしまうページばかりです。

社会人1年目。苦悩の日々。

スケッチブックとペンや色鉛筆があれば何か手を動かしてた

なっつかしいなぁ〜、入社同期のみんなじゃん
元気にしてるかなぁ。

紙くずだらけになりながら、紙と金属に分別して思い出のスケッチブックを処分しました。当時のPCデータ、MOも処分したんだけど、これだけ時間が経過するとPCの互換性や読み込むのにすっごく時間が必要で、電子データよりもスケッチブックに描き止めたカタチの方が、脳味噌の中にあるイメージ喚起力が強くて懐かしすぎでした。忘れてても思い出すんじゃん、見れば。

つづいて、デッザンや着彩などなどシリーズへ続きます。

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思い出のスケッチブック 幼少から美大浪人まで

今年を振り返るにはちょっと早いけど
いろいろと振り返る時間と心境の変化があり
描き溜めたスケッチブックとデッサン、着彩などなど
処分することにしました。

幼少から最近(5年前)のスケッチブック約40冊
ここまで溜まるとかなりの量になります。
処分するにも、紙と綴じている金属は分別必要らしく
懐かしい思い出なので最後に破り捨てながら、
これは、と思うページは思わず写真に残しました。

自分の思い出をブログにのこしております。
スケッチブック 幼少〜美大浪人まで

これ、幼稚園だなぁ
動物園に行った後に描いた「トラ」

小学2年生の頃、はじめて絵画教室にいった時の最初の絵です。
はじめて行く日、直前まで友達としていた“カエル釣り”が楽しくて
絵画教室に行きたくなかったんです。

眺めていたら、いろんな事を思い出しました。
絵画教室は小学校の先生からの推薦で
土曜日の午後、隣町まで自転車で行くことになって

遠い昔、絵画教室の画材の臭いや、
見慣れないイーゼルや石膏像並んでいたのを
一瞬にして思い出した。

友達の顔を描きあったスケッチ
先生からのアドバイスは
「じっくりと観察して描きましょう」「間違えても気にせずに」だったな。

油絵の具も使っていたんですね
我ながら、、なかなか良い色使いじゃん

紅葉した葉っぱをモチーフに

この時は、本物のカニを見ながら描いて磯の臭いが強烈だったのを覚えています。

絵画教室で描く絵は先生にほめて頂き
いろんなコンテストに応募、本当にたくさんの賞を頂いたのですが
(思えば、、僕の受賞運は小学生時代に使い果たしてしまったらしい。)
同時期にはじめたサッカーに夢中になり、小学4年生頃には辞めてしまいました。

ここらか少しブランクがあって、
次はサッカーを諦めて美術に興味を持ち始めた高校2年生頃

漱石先生。
なんとなく、将来は絵描きになりたいなぁ
と思い始めた高校生の頃

これ、映画「さびしんぼう」の舞台、尾道へ
確か高校2年の夏休み、18切符で旅して買ってきた、あのオルゴール。

パーツくるってるけど、思い入れたっぷりじゃん


当時撮影した写真もありました。
映画のエンディングと同じ景色だ。

大林宣彦監督の尾道三部作から
その後、小津安二郎、黒澤明、木下恵介と日本映画に夢中になった
きっかけの風景です。

はじめは尾道の映画ロケに行きたかった家出のような旅が、
美術館巡りになり、その後伝統工芸や博物館も訪ねるようになり、
その結果「絵描き」になりたいから「染め物」に憧れていく
今の自分のベースになっています。

「旅と美術館」という本を持って
いろんな美術館に行き当時感銘を受けたのが
小磯良平、モジリアーニ、岡本太郎
この御三方の絵画には、僕が憧れる“アートのエッセンス”が詰まっています。

午前中、特に開館直後の人がいない美術館が好きでした。

多分、高校2年生の美術大学を目指して予備校のアートスクールへ通いはじまた頃

なんだか、初々しいなぁ

そう、このガム好きだった。
ちょっと歯磨き粉みたいな味のスペアミントガム。

あっ、このチェリオもよく飲んだなぁ
高校時代、サッカー部の帰り道
「チェリオ」のメロンソーダと「うまい棒」がたまらない喜びだった。
こんないたずら書きがいろいろ。

蛸唐草の、父が使っていた焼酎を入れる容器
今でもあるのかな?

当時はビデオデッキの時代
ジェームズ・ディーンの出演映画もよく見たなぁ

浪人している頃かな

いろいろ思いをめぐらしていた当時の自画像。

当時のスケッチブックを処分するまえに眺めていたら
幼少期は別の自分だった頃を思い出すようで、
高校生の頃は懐かしすぎで、
浪人時代はちょっぴりザワザワしてる

たくさんあるので、次は美大から社会人編

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Birth Place Art 2017 Tama Art University in Kanagawa-2

2017年 多摩美術大学 校友会 神奈川支部展の続き、
染裕の展示から

今回は2段目の3着、新作を染めました
どうしても新しいの展示したくて搬入の数日前に染め上げました。
「中庸を保て」 – 生地と藍色の間に今が染まる –
そんなテーマが、まだボンヤリとですが あって、そのインスピレーションで染めてます。こうやって展示すると、どうしてもシャツになっちゃいますが。
僕にとっては白いキャンパスが、白いシャツで、藍色の絵の具で描いてる感覚なんですが、まだ伝わらないですね(弱いですね)

早速、ご一緒に展示の皆さんの作品を幾つかご紹介!

宇野 勉 「MITO」
いつもお世話になっている事務局長 宇野さんの作品(上部)です。
お話していると本当に毎回刺激を受けます。この作品ブロンズに見えますが
FRP素材で様々な創意工夫が集約されています。

山村 助成 「ビッグバーン現象」
存じ上げなかったのですが山村さんは「横浜マイスター」でもあり「現代の名工」にも選定された卓越された技能者です。染めの作品を作るって体力も必要なんですがエネルギーに満ち溢れています。

小渕 俊夫 「放卵するフォルム」
大きな塊の黒御影石を削って磨いて、このフォルムを表現されたそうです。実際にさわると独特の冷たさ・暖かさがあります。小渕さんからオープニングパーティで頂いた黒胡椒が大変な美味で、翌日まで残った余韻が心地よかったです。

青戸 英子 「手織タペストリーⅠ」/「手織タペストリー 【SURFACE】Ⅱ」
写真では見えにくいのですが、岩肌・土肌にある「コケ」や独特の質感をテキスタイルで表現したそうです。細部見ると素材感を大変な情熱を注ぎ込んで製作されています。
この時期、ちょうどクライマックスシーズンで今年も青戸さんとベイスターズの話ができるのが嬉しかったです。

こちらも青戸さん作、販売品のマフラーです。
糸から製作されているらしく、凹凸ある表面が魅力的で即日完売となっていました。

平田 由布 「PIECES(32)」
細かくカットした布を貼り合わせて製作されています。
遠目で見ると印象派の絵画のようです。

タケイチ ユリ 「コムローイ」
きっと物語の一部の様な、ストーリーがあるんだろうなぁ。
検索したら「コムローイ」って、、ランタンが天に舞うお祭りなんですね。

道源 綾香 「おへそのまわりで踊りだす ー ちりばめられる ー」
今回も独特のタイトルですね。一眼レンズの浅い被写体深度みたいな不思議な世界観がある絵画。

中島 勉 「ねじねじ」
一本の鋼鉄に熱を入れねじりを入れる、という高度な技術を限られた作業環境で製作されたそうです。細部みるとねじりの湾曲がとても綺麗で、当番の日に遠目から眺めていたら、なんとなく「ロンギヌスの槍」を思い出しました。

井上 洋介 「寂光」
写真では見えないですが、実物は葉のラインに凹凸とツヤ感があって存在感がある表情を持っています。タイトルも美しいですね、静かな月明かりを感じる様です。

高梨 麻世 「キャンソン・マイメリ デモンストレーションの為の即興スケッチ」
何だろう、見た瞬間に伝わってくる感じと眺めていると脳味噌が違う風景を作って行く感じ。

君塚 裕美 「希」
何作か連作のように展示してあった一作品です。この一年いろいろな事を乗り越えて製作されていたそうです。僕もこのような絵画を描きたいと思いました。

大橋 一仁 「開店前の厨房」
何気ない、多分居合わせたらそのまま気づかないだろう風景。絵画の中に、ある感情で収められている。額も含めて隙なく描きこまれていて見入りました。
実はこちらの作品、知人が大変気に入ってくださり、お買い上げいただきました。

自分にとっても、この半年の実風景とシンクロしそうなこの作品
眺めているとある記憶が五感で感じられます。

ほんの一部の作品です。全て紹介できずにすみません。

ちょうど雨の日の当番、お客さんのいないギャラリーで作品と静かな時間を過ごしました。きっと最初の数秒で90%以上の印象は決まってしまうんだろうけど、ホントは製作した時間と同じくらいの時間、描く様に眺めれば、作者のハートや意図が解読できるんじゃないかな。

個人的な事ですが、この一年の、特にこの半年、僕の記憶にないくらい大変な時期で記憶に無い記憶、染めの創作も出来ず、自分を見失いそうだったので、この展示会に参加できた事が、大事な事を思い出すキッカケのリハビリの様でした。

いろいろな方々とお話をして、それぞれの皆さんにも同じ様に過ぎて行く時間があって、苦悩しながらもそれさえ糧にして新しい作品が生まれる。そんな繰り返しでまた何かが生まれる。それを展示する、見る人には何か伝わる、その時伝わらなくても、時がくれば意味を持つ。それで良いじゃん。

今年お会い出来なかった方とも、また数年後に再開できると良いですね
来年はどんな事を考えて染めしているんだろうか。

ご来場・お買い上げ頂いたお客様、お世話になりました皆さん
本当にありがとうございました。

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