最近の染め上がり

最近染め上がったシャツ。
いろんな生地をみてきたので、
だいたい白生地の風合いで染め上がりが想像できるんだけど、
今回染めた4着/2種類のシャツでは
良くも悪くも予想を裏切られてしまいました。

 

今まで染めた事があるような柄だけど、
熨斗目みたいな、この柄ははじめてかな。
強いインパクトだ。

このシャツは綿素材/メンズSサイズ。
特注希望の要望伺い、染めてみたんですが、
予想を裏切る綺麗な染まり具合、しかも濃く染まりました。

開襟タイプのシャツで、いい感じに染まりました。

そして、
白生地見た時に、これは間違いないと期待して染めた
綿麻のレディースXXLサイズのシャツ

染め上がったら、ちょっと残念な色合いに。
これはこれでいいのかな、夏場は涼しげな色合い。
予想では、がっつり藍が染み込むと思ったんですが。

不思議ですね。

化繊がミックスされてるのか?と思い
繊維を調べたのですが、そうではない様で、
麻繊維の問題みたいです。

仕立て上がりを染めると、
はじめての生地では、染まりがわからないですね。

こうやって、
生地を選んで、意匠を施し、染めて、洗って、色止めして、
タグつけて、アイロンかけて、写真撮って、ブログにアップして
こうして眺めていると、
ここ最近の僕の“思い”みたいのが染まり込んでいるんじゃん、この感じ。
さて、どんな方が着て、どんな風に見えるのかな、このシャツ。

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特注品染まりました

特別に注文いただいたレディースシャツとそのバージョンアレンジ、
秋冬用に生地白を少なめにして染めあがりました。

気持ち良い天気だったったので、
最後の仕上げ前に裏山に撮影に。

今年は暑い日々が続いたり、大きな台風が来たり、
落ち着かない天候で、季節感がよくわらかないですね。

色止めして、もう少しで完成です。

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読書忘備録_20180908

『いねむり先生』 伊集院静 著
先日の「琥珀の夢」につづき読んでみました。
いねむり先生とは、色川武大という実在の人物らしく、
ギャンブルやお酒の日々を綴った自伝的小説。

P56
「芸人というのはそういうものです。皆が皆、生きてるうちに咲くわけではありませんから、散り方を会得するんでしょう。粋というもんより、むしろ気障を連中は好むんです。芸人の性というのは、あれで恰好はいいんですね」

P57
「フレッド・アステアの動きには無駄なものがないんです。計算をしてなくてですから、それが傷になっているように私には思えます。どこかで崩れがないとバランスがとれない気がします。その点、いっときの浅草軽演劇もそうですが、アメリカでもB級と呼ばれているスラップスティックの作品は観ていて飽きがきませんね…..」

P168
「漁師が船べりに立って汐目を読むように、ギャンブルも汐目が、流れが読めないとね。出と引っ込みが半端じゃ、泥舟になってずるずると沈むだけだ。それが一番悪い。出の時はなり振りかまわず突進して、流れがないなら、そこはきちんと引っ込むことに徹しないとね」

P292
在る人に言わせると、この因縁というものが人と人を逢わせ、別離させるのだという。家族というのも因縁が濃いだけで特別のものと考えなくていいという。大概の人は因縁の濃淡にこだわりしがらみをつくって、それに縛られているらしい。 二年前、ボクは人間関係を拒絶しようと決め、それに徹していた。それまでの付き合いを捨ててしまうと、これが想像以上に楽で、物事の基準が明確になる。人に依ることを断ち切れば、野球でいる守備範囲を狭くした分、余計な動きをしなくてすむ。

P344
『リズムですよ。正常なリズムで過ごしているから人間は普通に生きていられるんです』

P346
“自分のどこかがこわれている、と思い出したのはその頃からだった。漠然と感じる世間というものがそのとおりのものだとすれば、自分は普通ではない。他人もそうなのかどうかわからない。他人は他人で、ちがうこわれかたをしているのか、いないのか、それもよくわからない”


「わたしを離さないで」 カズオ・イシグロ著
この物語はどこまでが実在なんだろう。
少しだけストーリーを知ってから読み進めたので、途中辛かった。
キーワードだけ書き留めておきます
・ヘールシャム
・「夜に聞く歌」ジュディ・ブリッジウォーター


紙つなげ!彼らが本の紙を造っている
再生・日本製紙石巻工場 佐々涼子著
いろんな偶然で読んだ本。

P145
「文庫ひとつ取っても、いろんな人が考えて作ってるんですよ。文庫っていうのはね、みんな色が違うんです。講談社が若干黄色、角川が赤くて、新潮社がめっちゃ赤、普段はざっくり白いというイメージしかないかもしれないけど、出版社は文庫の色に『これが俺たちの色だ』っていう強い誇りを持っているんです。特に角川の赤は特徴的でね、角川オレンジとでもいうんでしょうか」

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2018多摩美神奈川支部展終了

今年は事前準備が十分にできず、搬入日ギリギリで間に合わせた展示でした。
終わってしまえば、今年もあっという間だった多摩美神奈川支部展
忘れてしまう前に、皆さんの作品と振り返ってみます。
今年も入口右側の壁面に染裕展示させていただきました。

毎年、オープニングで皆さんとお会いできるのが楽しみです、
今年は展示作品数が多かったようですね。

猛暑の影響で作品制作が予定通り出来ず、
何名か欠席の方もいらして、また来年再会できるのを楽しみにしています。

毎年感じるんですが、会場に「多摩美の空気」が漂っています。
通常は全く違う空気の世界で暮らしているので、
「懐かしいな」って思いと
多摩美のスピリッツでも言うのかな?
尖った感性でザクザク切り込む、みたいな創作の刺激を受けます。

全部紹介できないのですが、いくつかの作品をピックアップしてご紹介


「記憶」深作洋子 エポキシ、彩色、漆

深作さん(高宮さん)いつもお世話になりありがとうございます。
表面に深みのある色合いが施されて、キレイに見える影の時間を狙ったのですが、
うまく写し込めなかったですね。フラットな写真ですみません。
今回、彫刻(立体作品)の写真は何枚も撮ったけど、
写真にするのが難しかったです。

夏の終わり 大岩新子 F20油彩

今の季節にぴったりですね。
当番の日、受付に座りながら、長い時間この絵を眺めていました。
右上のコスモスが一輪、空に向かってひらけたスペースが
謎解きのようでした。


girl in the gate 深作秀春 S10油彩

ムンクを思い出す、鮮やかで強いコントラストの色彩。

Woman in the ruin  深作秀春 F10油彩

「girl in the gate」「Woman in the ruin」
“ruin”って直訳すると“破滅”ですか?“荒れ果てた女性”?
こちらも謎解きのようです。

ロケット 宇野務 H17xW24ブロンズ・木

宇野さんにもいつもお世話になっています。
素材の組み合わせが美しいですね。
お話伺っていると様々な事に詳しくてびっくりします。

守刀(まもりがたな)大・小 中島勉 450x300x1150 ステンレス製 鍛造

昨年より長く、回転数が増えてます。
こちらも写真が難しかった。

美しい存在感があります。

心の炎(fire inside) 井上洋介
カシュー塗料 金泥雲母 215x215mm アルミ複合版
井上さんの新しいタイプですね、「炎」良いと思います。

つくり こわす#3 高梨麻世
SM 胡粉地、水彩、アクリル、ミツロウ等

ロウの層が独特の透明感になっています。

Mamma Collection 小渕俊夫

こちらの作品、会場で一番人が集まりました。皆さん様々な思いが膨らみ、
語り出すと止まりません(笑)

実際に持たせてもらったんですが、ずっしりと重みがあります。
こちらも写真が難しかった。実物の良さが写せない、、

煌めき VⅡ 君塚裕美
375×255 カルサイトを支持体とするミクストメディア

色使いが明るくなって、全体の印象が華やかになりましたよね。
画面はいろんな装飾が施され、見入ってしまいました。

Self-portrait 平田由布
455×380 キャンバス、油彩

平田さんの作品は布を用いた他に、この油彩も展示されていました。
色使いが布の作品とシンクロしてます、夢の中の風景のよう。

STEP 青戸英子
1600X900 ファイバー(綿・絹・化繊)

テキスタイル独特の優しい色合いですね。
毎年展示会はクライマックスシーズンで、青戸さんとはベイスターズの話題になるのですが、今年は8月の終わりで既に残念な感じですね。。。

美術家の肖像–吉川陽一郎(Date:2018/04/05)
東間嶺 A1 インクジェット

お客さんが「遠くから見ると違った絵画に見える」
と話していたのが印象的でした。

城核 001 矢成光生 920×1170
カシュー、油彩

黄色い絵の具が剥がれ落ちるような隙間から見える風景。
PM2.5や原発での空気汚染が街を覆うイメージらしいです。
眺めていると考えさせられます。

ARTWORK 1 依藤奈奈
F15 ACRYLIC ON FABRIC

写真では伝わりにくいのですが、布素材の透け感とか重なり感があって
浮いているような独特の空気感があります。

——————————
たぶん半分もご紹介できなかったですね、紹介出来なかった皆さんすみません。
(掲載の方もNGだったらご連絡くださいね、削除します)

今年も会場で印象的な出来事がありました。
入り口の受付で座っていたら、入ってきたお客さんの何人か、
染裕の前で足を止め見入って頂く瞬間に遭遇しました。

そんな時、製作者として何とお声かけすればいいのか、
いつも悩んでしまうのですが、基本的にはお声かけしないようにしています。
(自分が逆の立場だったら、目の前の作者より目の前の作品と会話したい)

口が動き出すと、自分でもそんな事言わなくてもいいのに、って
変なサービス精神で喋っちゃって、後から後悔することも多く、
難しいですね。
でも思うのは、「きっと伝わる人には伝わるんだなぁ」という事と
「言葉にして伝えてなんぼ」という相反する事です。

「熱の伝わり方」って、ケースバイケースでこれは場数踏んで磨き上げるしかないですね、大事なのは両方を持っているって事なのかな。
きっと一流と呼ばれる人は、アーティストであれ経営者であれ営業職であれ飲食店員であれ、磨き上げた嗅覚で対応するんだろうなぁ。

それと「戻りオオカミ」
このキーワードは昨年の展示会場でも話題にした記憶があるけど、
今年もお客さんとの会話で「戻りオオカミ」の話題になりました。
簡単に紹介すると「日本の文化が見直されて蘇る」という事なんだけど、
これは大きなテーマなので別の機会があれば、その時に。

来年は十分な準備をして新作展示したいです。
ご来場の方々、お買い上げいただいた方々、
お世話になった皆さん、ありがとうございました。

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2018年 多摩美術大学校友会神奈川支部 開催します!

2018年 多摩美術大学校友会神奈川支部
BIRTHPLACE ART 2018 -Tama Art University in Kanagawa-
いよいよ本日8/19(日)より、FEI ART MUSEUM YOKOHAMA
フェイ アートミュージアム ヨコハマで開催されます。


昨日搬入してきました。
多摩美卒業後も絵画、彫刻、陶芸、テキスタイルなど様々な表現方法で制作活動を続ける神奈川県在住、出身、在勤の作家が学科や世代を超えて集まる展示会です。

毎回、ここで皆さんと再会すると、懐かしいあの感じ、
“多摩美の空気”を感じます。


今回、染裕のスターティングラインナップです。


上段、藍染筒描/型染めの「Japan Indigo Beautiful Island」シリーズ。
スカジャンに施された文様からインスパイアされ、日本の「美意識」みたいなもの、藍色が美しく八百万の神々の鎮座する島国、をテーマにした
写真左より、Tシャツ(レディースL)、タペストリー、長袖シャツ(メンズM)です。


そして隣壁面に、「Japan Indigo Beautiful Island」シリーズのワンピースです。(レディース/フリーサイズ)

中段(↑この写真だと上の段)
藍染半袖シャツ、メンズLサイズの3点
左より、#005 愛すべき夏に生まれるサークル 2018
中央、#010 「中庸を保て」 副題「あのくたらさんみゃくさんぼだい」
右、#006 「翼を広げた高く飛べ」「あなたの美しさユリのよう」をメンズにアレンジミックスさせたバージョンのひとつ。

下段、左のTシャツ、#02/レディースLと右側Tシャツ、#03/メンズSは
ジョーストラマーの、「お前の心の炎を絶やすな」から影響を受け、
多摩美卒制の「渦」で使った型紙を使った「青い炎」シリーズ。

真ん中は、日本代表のユニフォームなどから構想した「愛と希望と勇気のシャツ」#02 メンズXLサイズ。

今の染裕、ベストな作品メンバーが揃いました。
昨年同様、正面右側壁面に展示販売しています。

参加の皆さん、様々な魅力溢れる作品を展示しています。
FEI ART MUSEUM YOKOHAMA
横浜西口、ダイヤモンド地下街、奥の南12出口から徒歩3分程
お近くにお越しの際はぜひ、お立ち寄りください。

会  期:2018年8月19日(日)〜8月26日(日)
開場時間:10:00〜19:00 最終日17:00まで ※会期中無休
料  金:入場無料
イベント:レセプションパーティー/8月19日(日)17:00〜19:00
〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-33-2 横浜鶴屋町ビル1F
tel. 045-411-5031   fax. 045-411-5032
e-mail :artmuseum@fukasaku.jp
時間    :10:00 – 19:00

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