2022年の暮れ

すっかりブログの更新もできぬまま
2022年も大晦日になり、もうすぐ新しい年を迎えようとしています。

毎年、歳を重ねる事に
染めをする時間を確保するのに、費やすエネルギーが必要になり
一度染め作業を止めてしまうと、様々な歯車が噛み合わなくなり
ああしたい、こうしたいの思いが空回りしていく、
今年もそんな一年になってしまいました。

11月、多摩美交流展に参加し
「感染解毒」というタイトルのシャツを染め上げ、
今年の最後に制作時に考えていたこと、
最近影響を受けたもの、書き留めておきます。

否が応でも、この数年は「コロナ禍」が生活の中に浸透して
身近な空間にも「毒」の気配を感じずにはいられませんでした。

「2020年の渦」をいうタイトルの
暖簾と風呂敷を制作してから2年経過し、今も「コロナ」の波の中。


そんな日々、影響受けたもの、
その1、映画「007」シリーズ
第1作から最新作の25作「NO TIME TO DIE」迄を鑑賞。
うっ〜、す凄い。毎回見終わって、唸っていました。
アクション、ストーリ、音楽、ファッション、車、お酒、
イギリス帝国の美学というのでしょうか。
個人的見解、「寅さん」は昔の方が味わい深いけど
「007」は何と言っても新しいほど見応えあります。(染裕的見解です)

カジノロワイヤル(2006年のほう)で
ボンドとベスパーが初めてて出会う電車のシーンは、何度も見返した名場面。
瞬きや目線、二人の掛け合いが素晴らしい。

結局、最新作「NO TIME TO DIE」でボンドは「毒」に侵されていくんですね。
どうなるのか、次作のお楽しみなので、結末は現状ではわからないけど、
ここで「毒」がキーワードになります。散々「毒」を克服してきたのに。

ベスパー役のエバ・グリーンの出演映画を遡って見ていたら
「パーフェクト・センス」という、まるでコロナ禍で撮影されたの?
と、疑いたくなるような2012年に公開された感染症の映画があって
この映画の「毒」、いろいろと影響受けた元になりました。

 


その2.舞踊/唄の世界での「毒」

・お吉物語
 辛い浮世の路地裏で「毒」としりつつ吞むお酒
 下田港のお月様明るすぎますお吉には

・皆の衆
 腹が立ったら空気を殴れ
 癪に障れば水を飲め
 どうせこの世はそんなとこ
 そうじゃないかえ皆の衆

・黒田武士
 酒は飲め飲め飲むならば
 日の本一のこの楯を
 飲み取るほどに飲むならば
 これぞまことの黒田武士


これ、最近
舞踊撮影中に、思わず書き留めた唄のコトバです。
舞踊から受ける影響は、ホントにたくさんあって
まだ纏まりきらないですが、「毒」と「お酒」(皆の衆はちょっと外れますが)
体内に溜まった「怒り」「毒」「お酒」みたいなモノを
昔の唄の中に見つけて、ここでも撮影しながら唸っていました。


その3.「激辛」
最近激辛にハマっています。もう数年前からですが、
ある頃から、辛い物が食べたくなり、コンビニで売っている一番辛い
LEE 辛さ30倍カレーを食べたら、ああ辛いじゃん、程度でクリア。
ココ壱番屋の10倍カレーも結構辛いじゃん、でもクリア。

今年、スープカレーの激辛を食べる機会があり
(その名も「デビフジン」)、結構辛いけど美味しく頂けて、
辛みを通り越していくと、細胞が刺激されて
今まで眠っている感覚が蘇ってくる様な幸福感を味わう事があって、
辛さも「毒」に近い感じに思うけど、
「毒」がただの「毒」ではなくなって
何か「薬?」、「媚薬?」、「麻薬?」もう何が毒で何が薬か
判断つかないみたいな感覚。


自分でも、何が言いたいのか
分からなくなってきました(笑)

でも、間違いなく
映画「007」や舞踊撮影での「唄のコトバ」や「激辛」
そしてコロナ禍の日々が創作の源になりました。

「コロナウィルス」と「ワクチン」どっちか毒か?
よくわからなくなりますよね。
何か異物が体内に取り込まれて解毒されていく、
そんなイメージを藍で染めました。
きっと解毒された後は、元よりも強くなっている、
進化の過程で何度も通ってきた事なんだろうと。

染が出来ない日々も、その後には
また違った日々が訪れてくると、願いたい。
そんな2022年の暮れです。


最後に、冒頭の写真は
鎮守神社の富岡八幡宮(横浜)
昨日お参りした時の写真です。
今年はブログ更新できなかったので、
書き留めておきます。

新しい2023年が飛躍につながる素晴らしい年になる様
心からお祈り申し上げます。
皆様良い年の瀬をお過ごしください。


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