先週、2/26(金)より開催中の「カワサキ市美術展」
入選作品から展示替えがあり、3/6(土)より入賞作品展がはじまりました。
ドキドキしながら見てきました。
先週までの入選作品展も充実していましたが、入賞作、こっちも良かった。。
今年は様々な理由で一緒に展示できなかったんだろうけど、
本来なら入選も入賞も一緒の空間に並べるべきですね。
「今」の時代に生きて、時代の空気を呼吸しているモノづくり、作家の思いがビシバシ伝わってきます。
ジャンルも平面(油彩や水彩)、彫刻・立体造形、工芸、書、写真、
中高生から、プロアマ問わず老若男女、川崎市に在住・在勤・又は活動の場とする制作者の作品を眺めていると、「2020年」昨年のコロナ禍の一年は、様々な思いを感じさせ、今までとは少し違った意識が、個々の中でザワザワ動き出して、作り出すものに影響を与え始めているんだろう。と感じました。
会場にも、そんなザワザワした空気がありました。
緊急事態宣言も延期され、開催されただけでも大変なご苦労だと思います。
(関係者、スタッフの皆さん、ありがとうございます)
入場制限され、他来館者とのスペースを気にしながらでは、ゆっくり作品を見れないです。でも、これも「今」の空気ですね。
予定されていた講評や表彰式も無観客/簡略化になるそうで、大変残念です。
他の制作者の方々や、審査員の方々と話してみたかった。
写真部門の審査員、伊奈英次さん(写真家・東京綜合写真専門学校校長)から写真部門の講評の中でコメントいただいています。一部抜粋してご紹介します。
舞の形が見事です。これは舞の途中で撮ったものか、静止させて形を決めて撮ったものかは分かりませんが、どちらにしろとても見事です。これこそ動画には得る事が出来ない写真独自の瞬間美とでもいい得ます。
ありがとうございます!評価いただき大変に光栄でうれしいです。
この写真は舞の途中、正確には途中や最後の瞬間の姿を撮影したものです。
撮影しながら、撮影終わったのを眺めながら、常々考えています。
舞踊ステージは動画も撮影され、(いつも自分の後ろの座席は動画撮影の皆さんがカメラまわしています)スマホでも綺麗な写真が撮れるこの頃、一眼でがっしり静止画を撮影する写真は何が求められるのか。
今回受賞の作品は、これでもか!ってくらい凝縮してます。
いつも自分だけの勘違いではないか?自問自答繰り返してるので、こんなにストレートに評価頂いて、よかった、間違いでなかった。本当にうれしいです。
通常はご依頼頂き撮影しているので、作品的表現は排除してますが、
今回の出品は作品アレンジくわえさせて頂きました。
写真の強さは、被写体である「彩乃会」皆さんの舞の美しさがそのまま写ったものなので、被写体に助けられてます。「彩乃会」の皆さん見事です。
グルーブ感とでも言うのかな?勢いがあってステージから風が吹いてくるようです。様々な会主さん、流派があり、それぞれ独自の美しさがあるのですが、
昨年撮影した発表会の中でも特に印象に残るステージでした。
日本舞踊を撮影していると、
いろんな「美」と繋がっている瞬間を感じる時があります。
「浮世絵」の時代や、日本画の「美人画」、白黒の「日本映画」のシーン、
エコールドバリ時代のドガやモジリアーニ、時代も巡って現代の
プリキュアやウルトラマンの立ち姿にも通じる「美しさ」
ここまで来ると、訳わかんないですね。
僕の頭の中には、そんないろんなシーンが巡ってきて、
日本舞踊の「動きの中の美しさ」を求めてシャッターを押しています。
撮影活動は被写体皆さんのプライバシーもあり、
あまり紹介していないのですが、皆さん素晴らしいです。
いつも撮影しているサンピアンかわさきの大ホールの舞踊発表は、
参加者も観客も縮小傾向・高齢化を感じるので、写真を通してもっと多くの方々に知っていただきたく、どこかで写真展でもできないかなぁ。
と思っているのですが。
(展示期間が終わったら出品作をブログでもご紹介したく思います。)
長々と制作秘話、書き連ねてしまいました、
まだ緊急事態宣言延長中で、お気軽にお越しください、とは言いにくいのですが、お近くにくる機会がありましたら是非、ご覧ください。
入賞作品展(全部門) 2021年3月6日(土)~3月13日(土)
【時間】9:30~17:00 ※最終日3月13日(土)は12:00まで
【場所】ミューザ川崎シンフォニーホール 4階 企画展示室
JR川崎駅中央西口徒歩3分/京急川崎駅徒歩8分