小沢健二「ひふみよ」5/20神奈川県民ホールレポート

 約13年ぶりに開催された小沢健二のコンサートツアー
長い時間を過ごして当時を懐かしむ
ただのライブではなかった。。。。

 闇と光/ねじれた時間軸/存在していたかもしれない可能性
 多様な価値観(見方を変えれば違う世界~ニューヨークの金持ち/日本の安全ボケ)
 出会う事(感じたかった僕らを待つ)君と僕、土地/空気/文化/繋がり
 いろんな国で愛される大衆音楽/源にある人々の暮らし
 想像する事の無限の可能性(完璧な絵に似た)それが新しい世界をつくる
 人生は続いていく。僕らは行く。我ら時を行く。。。

そんなメッセージが散りばめられた濃密な時間で
全てが幻(?)でも目の前で演奏されている
過去/現在/もしかしたら存在する斜めの世界(ねじれた空間)
この現実を理解するのがやっとで、がっちり見て
大きな音を浴びてるのに手拍子も出来ない瞬間しばし。。(唖然)
だけど何百回も聴いた聞き覚えのある曲達。。。

ライブは真っ暗闇の中はじまりました。
座っていたの、ビックリサプライズの1F1列目!
ステージ真ん前なのに、何にも見えなかったから
演奏している人たちも大変だったと思う。

数曲の後、朗読みたいのがはじまるんだけど
(コンサート中、何度かこの朗読がいろんな意味を帯びて
演奏の案内ガイドみたいになっていく)

2003年にあったニューヨークでの大停電
その時にいつもの街が、いつもと違う街に。
闇の中で聞こえた音楽が心に響き
ホームレスや街の人々の暖かいネットワークが生まれ
日常に潜む闇から見えた、見えなかった現実

あたりまえに見えるこの世界は
ホントはあたりまえじゃなくて
この曲(ここではあえて曲に例え)
になる前はいろんな可能性があって、今もある、みたいな導きから、、、
「天使達のシーン」が演奏されました。

「天使達のシーン」
この曲は僕にとっても特別な思い入れがあって。。。
生演奏のステージを見れる事なんで考えられなかったので
イントロがはじまった瞬間に鳥肌
目の前の光景が信じられなかったけれど、
曲が進むにつれて、、またまた、信じられない感じが。。

何か違う。

はじめはちょっとした歌い方やアレンジの違いなのかな?(ジャズっぽいとか)
と思ったけど、コレ、きっとわざとやってる。
CDの「天使達のシーン」と、同じだけれど違う曲に。

アンコール1曲目の「いちょう並木のセレナーデ」
ステージ前のスピーカー横だったので
はじめはスピーカーの “ひずみ” かと思ったんです、
あれ、歌い出し音程ずれた とか 曲に乗ってない、みたいに
でも、これ、きっと、わざとやってる。
半音ズラシっていうのかな(?)

きっと、ベース音(ドラムやベース、あとギターの人も)はきっちり演奏
本人のギターと歌声は気付かれない様に、すこ~し音をずらしたりしてる。

少しずれると、ちょっと違和感があって(ザワザワする感じ)
不安定で気持ち悪くなるんだけど、気持ち悪すぎに行く前に
戻ってくる、みたいな。

ちょっとニュアンスを変えたり、音をずらしたり、、これは

◯この曲が完成する前はいろんな可能性があって、完成して、
 時を経た今も可能性がある、と

◯本人も話していたと思う「時間軸のズレ」
 の曲中での表現なのかな。

わかりやすかったのが、「東京恋愛専科~、、、」で演奏した、曲の切り替え。
すごいメッセージが込められているような演奏。。。
演奏の事は詳しくわからないけど、難しいんじゃないのかな?

「天気読み」と「カローラⅡに乗って」は
曲が終わるまで別の曲に変身してしまって
手拍子出来ず、立ち尽くしていました。

「シッショ節」に至っては、笑いもできず(笑)
ちょっと、わかんないよ。
先に行き過ぎなのか。。
過去に戻り過ぎなのか。。

ステージの表情がよ~く見えて。。
あんなに白くて細い腕でよくギターかき鳴らすな~とか
スカパラホーンズの御三方は余裕たっぷりの演奏だ~なんて観察しつつ、
後ろをチラチラ振り返り、ステージからも見えてるだろう風景を眺めて
うっとりしていました。「今夜はブギー・バック」の時のミラーボールと回転する光
3階席の踊る人たち、ステージからはこんな風にみえるんだ~

途中で練習時間まであって、
「ラブリー」の一部分の歌詞を変更して皆で歌ったんだけどそれが
『感じたかった僕らを待つ』 ~元は LIFE IS COMIN’ BACK 僕らを待つ
『完璧な絵に似た~』~元は CAN’T YOU SEE THE WAY? IT’S A
の部分。

コレって「音楽/歌の歌詞」より「文学」に近い感じがあって
何だろう。。この13年間、児童文学みたいな活動をされて
その影響なのかな。。歌いにくいもん。絶対。
今回のツアーグッズで文集セットも販売していて、あまりにも並んでいたので
買わなかったんだけど、いつか読んでみたいなあ。

何だか、このコンサートとの事を書いたら、
とりとめもなくダラダラといつまでも続きそうで
他の事が出来ないので。。
また、思いついたら投稿しますが、急いでまとめます(笑)

13年間のブランクと、その間の出来事を緻密な演出と
複雑に繋がったり離れたりの演奏でステージから放ったメッセージ!
たくさんの人々がいろんな感じ方をしたんだろうな。。
(なんとなく、当時読んだ 村上龍の「五分後の世界」を思い出しました)

僕にとっては全てがストライクでもなくて、、
特に日本の自転車の例えは、何か違和感有りだったし
「シッショ節」みたいな楽曲より、「浜辺の歌」みたいな童謡を
独自にアレンジして歌ってほしいなぁ。とも思ったのですが、、、
今日のライブは見た事もない変化球や豪速球が飛んで来て、見逃し三振(笑)です。
しっかり見て聴いてきたけど、まだよくわからない事が多い。
だけど、確実にこの先数十年を生きる「希望」になった事は間違いないです

めちゃくちゃな例えですが、現代の遣唐使/遣隋使みたいな。。。
染めの歴史にも重ねちゃうけど
命がけで海外の文化を日本に持ち帰った人々がいたんですよね、
それが日本に根付いて、新しいものが生まれて行く。

そして、ちょっとズレてると思います。いろんな事が
でも、このズレこそが新しい可能性の源!
他にこんな事してる人は、あまり見当たらなくて、、、
自分が知らないだけで、いろんなジャンルでいるのかもしれないけど
イメージ近いのはサッカー選手だった中田ヒデさん
お二方ともメディアを通してしか知らないけれど
既存のメディアを通さない活動をされて
僕らの世代の先導者になるのは間違いないんじゃないかな。

しかし、小沢健二13年ぶりのコンサートツアー!
あまりメディアに流れないけど、
これってすごいニュースです。と思います。
(書き連ねた事は個人的解釈なのであしからず)

おまけ

ライブ後も楽しい時間を過ごせたよ~
photo by マイタケ ありがとう

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「小沢健二「ひふみよ」5/20神奈川県民ホールレポート」への4件のフィードバック

  1. きっと うしろでうるさくはしゃいでた女が私です。お騒がせしました。パーフリ時代から ずっと小沢君を好きで でも音楽活動を休止されてしまい 今回は本当に苦労して手にいれたチケット。でもその価値ありました。染裕さんのレポート 共感できる点が多かったです。同じ場所から見てたせいかな。これからもあのライブをチョコレートを削って味わうように心の支えにして生活していきます

  2. こんにちわ~はぐはくさん、コメントありがとう!あのステージを共有出来たなんて本当に宝物ですね(見れなかった方にあの感動が少しでも伝わるといいのですが。。)
    チョコレートを削って、、って素敵な表現だな~

  3. コメント返事くださり ありがとうございます。チョコレートの文は小沢くんのひふみよサイトの文書からの引用です。小沢君らしい甘い素敵なフレーズですよね。染裕さんもアーティストとして 沢山の方に作品で愛のメッセージを伝えていることと思います。がんばってくださいね

  4. はぐはぐさん、ありがとう。もう一度読み返して見つけました。改めてため息。そうか~スゴいな。。「いつまでも削れる魔法のチョコレートのような作品をつくること…」か。。
    うん、自分も、あんなキラキラと輝く世界を染めで表現してみたい!ありがとう(^o^)

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