約13年ぶりに開催された小沢健二のコンサートツアー
長い時間を過ごして当時を懐かしむ
ただのライブではなかった。。。。
闇と光/ねじれた時間軸/存在していたかもしれない可能性
多様な価値観(見方を変えれば違う世界~ニューヨークの金持ち/日本の安全ボケ)
出会う事(感じたかった僕らを待つ)君と僕、土地/空気/文化/繋がり
いろんな国で愛される大衆音楽/源にある人々の暮らし
想像する事の無限の可能性(完璧な絵に似た)それが新しい世界をつくる
人生は続いていく。僕らは行く。我ら時を行く。。。
そんなメッセージが散りばめられた濃密な時間で
全てが幻(?)でも目の前で演奏されている
過去/現在/もしかしたら存在する斜めの世界(ねじれた空間)
この現実を理解するのがやっとで、がっちり見て
大きな音を浴びてるのに手拍子も出来ない瞬間しばし。。(唖然)
だけど何百回も聴いた聞き覚えのある曲達。。。
★
ライブは真っ暗闇の中はじまりました。
座っていたの、ビックリサプライズの1F1列目!
ステージ真ん前なのに、何にも見えなかったから
演奏している人たちも大変だったと思う。
数曲の後、朗読みたいのがはじまるんだけど
(コンサート中、何度かこの朗読がいろんな意味を帯びて
演奏の案内ガイドみたいになっていく)
2003年にあったニューヨークでの大停電
その時にいつもの街が、いつもと違う街に。
闇の中で聞こえた音楽が心に響き
ホームレスや街の人々の暖かいネットワークが生まれ
日常に潜む闇から見えた、見えなかった現実
あたりまえに見えるこの世界は
ホントはあたりまえじゃなくて
この曲(ここではあえて曲に例え)
になる前はいろんな可能性があって、今もある、みたいな導きから、、、
「天使達のシーン」が演奏されました。
★
「天使達のシーン」
この曲は僕にとっても特別な思い入れがあって。。。
生演奏のステージを見れる事なんで考えられなかったので
イントロがはじまった瞬間に鳥肌
目の前の光景が信じられなかったけれど、
曲が進むにつれて、、またまた、信じられない感じが。。
何か違う。
はじめはちょっとした歌い方やアレンジの違いなのかな?(ジャズっぽいとか)
と思ったけど、コレ、きっとわざとやってる。
CDの「天使達のシーン」と、同じだけれど違う曲に。
アンコール1曲目の「いちょう並木のセレナーデ」
ステージ前のスピーカー横だったので
はじめはスピーカーの “ひずみ” かと思ったんです、
あれ、歌い出し音程ずれた とか 曲に乗ってない、みたいに
でも、これ、きっと、わざとやってる。
半音ズラシっていうのかな(?)
きっと、ベース音(ドラムやベース、あとギターの人も)はきっちり演奏
本人のギターと歌声は気付かれない様に、すこ~し音をずらしたりしてる。
少しずれると、ちょっと違和感があって(ザワザワする感じ)
不安定で気持ち悪くなるんだけど、気持ち悪すぎに行く前に
戻ってくる、みたいな。
ちょっとニュアンスを変えたり、音をずらしたり、、これは
◯この曲が完成する前はいろんな可能性があって、完成して、
時を経た今も可能性がある、と
◯本人も話していたと思う「時間軸のズレ」
の曲中での表現なのかな。
わかりやすかったのが、「東京恋愛専科~、、、」で演奏した、曲の切り替え。
すごいメッセージが込められているような演奏。。。
演奏の事は詳しくわからないけど、難しいんじゃないのかな?
★
「天気読み」と「カローラⅡに乗って」は
曲が終わるまで別の曲に変身してしまって
手拍子出来ず、立ち尽くしていました。
「シッショ節」に至っては、笑いもできず(笑)
ちょっと、わかんないよ。
先に行き過ぎなのか。。
過去に戻り過ぎなのか。。
★
ステージの表情がよ~く見えて。。
あんなに白くて細い腕でよくギターかき鳴らすな~とか
スカパラホーンズの御三方は余裕たっぷりの演奏だ~なんて観察しつつ、
後ろをチラチラ振り返り、ステージからも見えてるだろう風景を眺めて
うっとりしていました。「今夜はブギー・バック」の時のミラーボールと回転する光
3階席の踊る人たち、ステージからはこんな風にみえるんだ~
★
途中で練習時間まであって、
「ラブリー」の一部分の歌詞を変更して皆で歌ったんだけどそれが
『感じたかった僕らを待つ』 ~元は LIFE IS COMIN’ BACK 僕らを待つ
『完璧な絵に似た~』~元は CAN’T YOU SEE THE WAY? IT’S A
の部分。
コレって「音楽/歌の歌詞」より「文学」に近い感じがあって
何だろう。。この13年間、児童文学みたいな活動をされて
その影響なのかな。。歌いにくいもん。絶対。
今回のツアーグッズで文集セットも販売していて、あまりにも並んでいたので
買わなかったんだけど、いつか読んでみたいなあ。
何だか、このコンサートとの事を書いたら、
とりとめもなくダラダラといつまでも続きそうで
他の事が出来ないので。。
また、思いついたら投稿しますが、急いでまとめます(笑)
★
13年間のブランクと、その間の出来事を緻密な演出と
複雑に繋がったり離れたりの演奏でステージから放ったメッセージ!
たくさんの人々がいろんな感じ方をしたんだろうな。。
(なんとなく、当時読んだ 村上龍の「五分後の世界」を思い出しました)
僕にとっては全てがストライクでもなくて、、
特に日本の自転車の例えは、何か違和感有りだったし
「シッショ節」みたいな楽曲より、「浜辺の歌」みたいな童謡を
独自にアレンジして歌ってほしいなぁ。とも思ったのですが、、、
今日のライブは見た事もない変化球や豪速球が飛んで来て、見逃し三振(笑)です。
しっかり見て聴いてきたけど、まだよくわからない事が多い。
だけど、確実にこの先数十年を生きる「希望」になった事は間違いないです
めちゃくちゃな例えですが、現代の遣唐使/遣隋使みたいな。。。
染めの歴史にも重ねちゃうけど
命がけで海外の文化を日本に持ち帰った人々がいたんですよね、
それが日本に根付いて、新しいものが生まれて行く。
そして、ちょっとズレてると思います。いろんな事が
でも、このズレこそが新しい可能性の源!
他にこんな事してる人は、あまり見当たらなくて、、、
自分が知らないだけで、いろんなジャンルでいるのかもしれないけど
イメージ近いのはサッカー選手だった中田ヒデさん
お二方ともメディアを通してしか知らないけれど
既存のメディアを通さない活動をされて
僕らの世代の先導者になるのは間違いないんじゃないかな。
しかし、小沢健二13年ぶりのコンサートツアー!
あまりメディアに流れないけど、
これってすごいニュースです。と思います。
(書き連ねた事は個人的解釈なのであしからず)
★
おまけ
ライブ後も楽しい時間を過ごせたよ~
photo by マイタケ ありがとう
きっと うしろでうるさくはしゃいでた女が私です。お騒がせしました。パーフリ時代から ずっと小沢君を好きで でも音楽活動を休止されてしまい 今回は本当に苦労して手にいれたチケット。でもその価値ありました。染裕さんのレポート 共感できる点が多かったです。同じ場所から見てたせいかな。これからもあのライブをチョコレートを削って味わうように心の支えにして生活していきます
こんにちわ~はぐはくさん、コメントありがとう!あのステージを共有出来たなんて本当に宝物ですね(見れなかった方にあの感動が少しでも伝わるといいのですが。。)
チョコレートを削って、、って素敵な表現だな~
コメント返事くださり ありがとうございます。チョコレートの文は小沢くんのひふみよサイトの文書からの引用です。小沢君らしい甘い素敵なフレーズですよね。染裕さんもアーティストとして 沢山の方に作品で愛のメッセージを伝えていることと思います。がんばってくださいね
はぐはぐさん、ありがとう。もう一度読み返して見つけました。改めてため息。そうか~スゴいな。。「いつまでも削れる魔法のチョコレートのような作品をつくること…」か。。
うん、自分も、あんなキラキラと輝く世界を染めで表現してみたい!ありがとう(^o^)