先日、打合せ中ふとした事から「備長炭」の話になり
その後気になって、父親に教えてもらった炭について
をまとめてみました。
実はうちの父親、森林インストラクターや森の先生として
炭について教える事があり、教材用の炭コレクション(?)や
資料を見ながら説明してもらいました。
まずは炭の分類、
600〜800度くらいで焼く黒炭と
1000度以上で焼く白炭に分けられるらしい。
白炭は実物を手にすると、ズシリと重く他の炭のような黒い粉が出ない、
カーボンの様な硬質で独特の存在感があります。
金属や磁器などで軽く叩くとキーンと澄んだ音がします
備長炭とは白炭の主にウバメガシが原料で紀州(和歌山県)産の
炭の事だったらしいが、現在では海外産の備長炭もあったりして
分類が曖昧らしい。ふむふむ。
消臭や湿度調整などの特性が有り、燃やすのもったいないけど
備長炭(白炭)は火力が長く続き、遠赤外線効果で食材の芯まで
熱が伝わり旨味が違うそうです。
備長炭(白炭)って製法が難しく熟練の技も必要のようで
今後は希少価値高まってきそうですね。
こちら黒炭。なんとなく一般的なイメージで思い浮かぶ炭です。
クヌギやナラ等が主な原料で、炭の中心に菊の花のような文様が出る炭もあり、
空気の通りも良いので火が付きやすく火力も有
白炭にくらべると、柔らかく火の持久性弱
こちらは親父が焼いた竹炭。
竹は竹林整備で原料をたくさん確保できるし、
家庭で使うには大きさも手頃で使いやすいですね。
オガクズ等を固めたオガ炭。
真ん中に穴があいてます。均一の大きさ、安定した火力
業務用でコストも使い勝手も良いのかな?
こちらはバーベキュー用に販売されている海外製の炭
コスパとお手軽さではベストですがもろくて黒い粉がポロポロと。
日本国内の炭焼きは、生産者の減少で大変なんだよ、とか
釜の温度や大きさや焼き方はなど等、
エトセトラをたくさん聞いたのですが、、まとめきれないので
親父も入ってる炭やきの会、会報誌の「くえるくす」
2015年1月号掲載資料より炭に関する資料をご紹介
この会報誌によると
国内の白炭、黒炭ともに生産は減少傾向
竹炭は生産者減少ながらも生産量は増加傾向
国内需要の約8割を海外輸入に頼っているんですね。
中国からの輸入が減少傾向、ベトナムが急増
国内では炭生産者の減少(高齢化)が現実で
輸入に頼らないと供給は間に合わないですね。
う〜ん。ここでも高齢化と少子化後継者不足ですね
以前、醗酵建の藍染をしていた頃
灰汁を取る灰の入手で黒炭の産地を訪ねた事を思い出しました。
最後に、いろんな炭を見せてもらったけど
親父の炭コレクションが入っていた竹製のビクかご、
コレがいちばん興味ひきました
山菜取り用らしく、この手仕事も魅力的ですね。